[リン酸塩について]

 全ての生物、動物と植物には、リン酸の形で約1%のリンが含まれている。魚に餌が与えられる度に、いくらかのリン酸塩が水槽内に入る。魚の排泄物とバクテリアによる餌の分解もまた、リン酸塩を水中に導く。自然界には、自然によるリンの循環が存在している。リン酸塩は、とても低い濃度で植物の成長を促進する重要な成分である。汚れてない自然の水中では、リン酸塩のレベルは常に低く、植物が多く必要とするため、常に要求されることになる。水槽内では、自然界よりも魚の密度が高いためほとんどの水槽では、餌によって得られるリン酸塩は、植物によって使われる。これにより、好ましくない環境を作り出す。特に長く伸びる藻類やコケの成長を促進させるのである。例えば珊瑚のような無脊椎動物は、褐虫類(無脊椎動物などの細胞に住む微細な茶色の藻類)を失い、退化させ、ついにはこれらの微細な生物は死んでしまう。
 特にリーフ水槽(無脊椎水槽)では毎週、調べ濃度を低く抑える(最高でも0.3ppm)にしなければならない。この数値より高い濃度は、海水魚には無害であるが水が植物の成長を促進し過ぎて、藻類を成長させ無脊椎にとって危険な状態になる。
 ※逆に、淡水水草水槽で、【リン酸塩濃度を低く抑える】ことはマイナスの効果をもたらす。

[カルシウムについて]
 珊瑚や他の無脊椎動物と石灰質の藻は、骨格などを形成すめために、主にカルシウム炭酸塩(CaCO3)からなる多量のカルシウムを必要とする。特にPHが高い場合には、カルシウムはカルシウム炭酸塩(溶液で)として沈殿する。無脊椎動物は海水水槽に含まれている限られたこれらの成分をどんどん吸収している。
 リーフ水槽(無脊椎飼育水槽)において高いカルシウムレベルを保つことは、多くの生物が石灰質を必要とするため重要である。この重要な成分が減少することで、無脊椎動物などの成長に影響し退化させてしまう。 
 自然の海のカルシウムレベルは、約400ppmである。水槽では、最低400ppmのレベルを維持すべきであるが、無脊椎動物、特にサンゴ類の成長を望む場合には、450ppmの方がより良い効果を得ることが出来る。カルシウム濃度は毎週、測定した方がよい。

[炭酸酸塩について]

 炭酸塩濃度(KH)は炭酸塩の含有量によって決まる。KHとPHの値は相互に依存るため、KHの測定は極めて重要。
海水魚・無脊椎には炭酸塩濃度8KH〜10KHが最適といわれている。
■炭酸塩濃度が高くなるほど、水はアルカリ性になりやすくなる。すなわち、PHは高くなる。また、炭酸塩硬度が高くなると、緩衝作用によって酸性になりにくくなる。
■炭酸塩硬度が低くなるほど、水は酸性になる。つまりPHは低くなる。
そうなると、PH値が急激に低下し、魚や無脊椎に危険な環境となる。